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「医者のコトバ」胃酸―食物消化をスムーズにし殺菌も
胃の中の胃液に含まれる消化液のことで、正体は強い酸性(pH1―2)の塩酸だ。この塩酸が食物の消化をスムーズにし、また外部から侵入した細菌などの殺菌を行う。ならば胃壁が溶けないのはなぜ?
専門医は、「胃は中性粘液(糖蛋白ムチン)で覆われ、それがバリアーとなって胃酸などに消化されないよう保護されているからです」と説明。この胃液と粘膜の働きのバランスが崩れると、胃が荒れ胃潰瘍などになるそうだ。
また、胃炎や潰瘍の引き金となる胃の中のピロリ菌は、自身が持っているウレアーゼと呼ばれる酵素で胃内の尿素を分解してアンモニアを作り、それで酸を中和、強酸性の環境をものともせず生息している。
ところが、自衛のために産生されたアンモニアが時として白血球が作る次亜塩素酸と反応、モノクロラミンと呼ばれる化合物になり、胃をアタック。
「これまた胃炎や胃潰瘍の原因ですが、今では簡単にピロリは除菌できますので心配はいりません」
胃酸という“怪物”をうまくいなすには心身の健康が必要なことはいうまでもない。
