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宋文洲の会社員哲学(20)会社の良し悪しは経営者の良し悪し
真面目な人はどこに行っても真面目ですし、努力の人は何をやっても努力します。給料や名誉は一定の効果がありますが、社員としては日々の仕事にそんなことを意識する訳がありません。
社員というものは、一定の数を超えれば、その良し悪しは必ず世間の平均に近づきます。社員の良し悪しで会社の業績が変わることはありません。経営者は「社員のおかげです」と言うかもしれませんが、それは経営者の謙虚さとして評価されます。事実としては、どんなに高いレベルの社員を雇っても、経営者によって業績には天と地の差がでてきます。
経営の良し悪しはほとんど経営者の良し悪しの結果です。これは誰に何と言われても変わらない私の信念です。
自分の起業と経営経験から見ても、経営コンサルタントを通じて付き合ったたくさんの経営者を見ても、この法則は崩れたことがありません。
残念ながら、会社員の立場から企業を良くすることはほとんど不可能です。だからといって無責任になってよいという訳ではありません。私が言いたいのは、会社員は企業のために働くのではなく、自分と自分の家族のために、そして自分の職業モラルとプライドのために働くべきです。そうすることにより、よい経営者と出会えば会社に貢献できますし、よくない経営者と出会うと、転職も楽になります。
キャンディーを置いてあるタクシーのドライバーは、二度と会うことのない乗客のために置いたのではなく、自分の信念のために置いてあると思います。会社のためとか社会のためとかという大きな言葉を口にせず、もっと自分、家族、そしてプライドのために働くべきです。それが結果的に会社のためになるのです。
(ソフトブレーン創業者)
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