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プランナー・くぼたつの「企画の道具箱」iPhoneがビジネス変える!?
アップルの「iPhone 3G」をめぐる議論が携帯電話業界だけでなくデジタル業界全体で盛んだが、これが日本で売れるかどうかはさておき、iPhoneに至るまでの「進化の過程」を考えてみた。
iPhoneはデジタル音楽プレーヤー、iPodの成功を踏襲したものだ。成功の最大の要因は、iPodを音楽ソフトiTunesと組み合わせ、その先のネットワークサービスにまでつなげた点にある。
iPodは単なる再生機器ではなく、好きな曲をiTunes経由で視聴し、ネットからダウンロード購入できるサービスまで含んだ商品だ。それが消費者に受けた。
それは同時に、従来のCD流通の弱点を見事についたサービス型商品への進化だった。
同じようにiPhoneにも、秘めた商品力としての「PaaS」(Platform as a Service)が仕込まれていると私はみている。
現在注目されている「SaaS」(Software as a Service)はソフトウエアをインターネット経由でサービスとして有償提供するものだが、PaaSはソフトウエアだけでなく、そのプラットホーム(利用環境)や開発環境まで提供するというサービスだ。
たとえばiPhoneでは、好みのソフトウエアをiTunes経由でダウンロードし、そのツールを自分流にカスタマイズしてiPhone上で利用できる。ソフトによってはウェブとの連携もできる。
SaaSで知られる米セールスフォースは、PaaSへの「進化」を提唱・実践しており、そこで提供される会員向けのビジネスツールはカスタマイズして自分流ビジネス環境をつくれる仕組みになっている。
iPhoneはまだ、ビジネスで使うというよりも生活やエンターテインメント系のソフト提供が主流だが、「3G」がリリースされるやいなや、ソフトメーカーや個人プログラマーが続々とソフトを開発し、iTunes経由で配布されている。ソフトを販売する「App Store」には毎日のように新しいソフトやツールが登場している。
この現状を見ると、いずれはiPhoneをプラットホームとするビジネスソフトやビジネスモデルが登場するのも時間の問題だ。そして、iPhoneの進化系サービスとしてのPaaSがブレークする可能性も出てきた。
