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「余は満腹ぢゃ」カクテキ風"浪速の大根漬"
■魚柄仁之助・世は満腹じゃ
知ってまっかあ? 戦前の大阪の商家にはほうこう人がぎょうさのりましてなあ、そや、昔風に言や、でっち奉公の小僧さん達やなあ。その人達が食べてた献立が残っておりましてな、アンサン、まあ聞いてんかあ。
ごはん時になると板の間に小僧さん達20~30人が銘々、膳(30センチ四方)を前にする。膳の上には、麦飯・船場汁・大根漬の3点のみ。
船場汁は塩鯖の頭や中骨などの粗で作ったものでして、具は無い。大根はザク切りにして大量の塩をまぶしただけのもの。これが毎日の昼食だったようだわ。かなわんっ。もうちっとまともなもん食べさしてんかあ?
そこで戦後生まれのこのおいさんは、戦前の浪速大根漬改造法に着手したのだ。
大根を5ミリくらいに切って、塩をまぶし、24時間おく。さっと水洗いした後は、韓国産の辛くない唐辛子をこれでもかという程加える。すりおろしニンニク、ハチミツをからめて、冷蔵庫に2~3日おいておきたまへ。旨味たっぷりカクテキ風大根漬ができ上がっておるのです。
ほのかな辛さ故、日本酒にもよろしい。「亀齢萬年 特別本醸造」(亀齢酒造 電話 082 ・ 422 ・2171)、本醸造と思ってなめてはイケナイ。十分に吟醸レベルなのだ。昔から酒処といわれてた広島の西条地区も、「昔の名前」でやってる大手メーカーが多いのだが、この蔵の酒は、ちがいますぞお!
ただ、生産量が多くはないので買える店をおしえてもらって下さい。おいさんちにはいつも有るが、それを狙って来ちゃダメよっ。汗だらだらしつつ亀齢をあおって大根かじってる目黒の隠居宅から魚柄がお伝えしましたっ。
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