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日本の病巣~ひきこもる大人たち(19)不安引き起こすノルアドレナリン
大人になっても引きこもる原因は、低血糖による脳の栄養不足と、アドレナリンなどのホルモンの影響ではないか。そんな食事と引きこもりとの因果関係を指摘するのは、千葉県の稲毛駅前で「マリヤ・クリニック」を開業する柏崎良子院長だ。
「私たちの脳神経細胞は、スパイク電位が次々に発生するたびに、ナトリウムが細胞の中に入って、カリウムが外に動く現象が起こります。このナトリウムを外にくみ出さないと、次のスパイク電位は伝わりません」
この力が、脳神経細胞にある、ブドウ糖由来のATP(生体のエネルギー通貨の略語)。つまり、脳神経にブドウ糖が供給できないと、次から次への信号に耐えられなくなってくる。こうなると、混乱が起きて、脳神経への伝達ができない。その結果、脳が集中できずに、記憶ができないとか、1つの物事が完成しないなど、いろいろと脳の機能が低下してくる現象が起きるようだ。
中でも怖いのが、混乱を起こすことによって、人格を損ねるような感情や行動に出てしまうことだという。
「ストレスがたまって、炭水化物の摂取量が多くなると、膵臓(すいぞう)が疲れて破綻するような状況になり、どんどんインシュリンを出すのが、典型的な低血糖症です。このように、少しのインシュリンで血糖値が下がってしまう人は、気分の変調が激しくなり、うつ症状や引きこもりになる人が多いのだと思います」
たとえば、朝食で菓子パンにジュースやコーヒー。長時間、空腹を続けた上で、どか食いをする―など、日常の忙しさにかまけて、きちんと食事をとらない炭水化物よりの生活は問題だ。
「1―2年後、膵臓が疲れて、血糖値が下がり、アドレナリンが出る。とくに30―40代は、たくさん働いた後、そのような現象が起こりやすい。つまり、食生活に対する知識がないために、低血糖を起こして、アドレナリンのほか、不安や恐怖を引き起こすノルアドレナリンが出ている可能性もあると思います」
このノルアドレナリンの出る時間が長くなればなるほど、自分の気持ちのケアにも手間取って、自信が喪失。対処方法が考えられなくなるという。次回、酒など糖質に頼ることの影響に迫る。
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