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「医の常識非常識」言葉は知らなくても使っている「トクホ」
最近、「トクホ」という言葉をよく耳にする。先日、近所のすし屋で友人が「EPA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)がいっぱい入っているから健康にとてもいいよ」と言いながらアジを注文した。すると少し離れた席のお客さんが「EPAとDHAならイマークを飲むといいですよ。開発されたばかりのトクホです」と声をかけてきた。
トクホは「特定保健用食品」のことで、サプリメントの一種である。サプリメントはもともとアメリカのNASAが開発した宇宙食が基本。日本で普及しているサプリメントは玉石混交なので、機能性食品やトクホといった厚生労働省が認可したサプリメントを試してみるといいだろう。
食品には3つの機能がある。それは生命を維持する「1次機能」、味覚を満足させる「2次機能」、体調を調整する「3次機能」である。トクホはこのうち体調を調整することによって、生活習慣病を予防することを目的として開発された食品だ。
医学的根拠に支えられた健康的な生活習慣を重視してきたアメリカでは、1994年に「栄養補助食品・健康と教育法」が成立した。日本でもアメリカよりも早く91年にトクホが認められており、現在までに500種類を超える。
とはいえ、いまだにトクホという言葉さえ知らない人も少ないようだ。しかし言葉は知らなくても、トクホである「ヤクルト」「ヘルシア緑茶」「ミロ」、さらに「エコナクッキングオイル」や「キシリトール・ガム」を使っている人はたくさんいるのではないか。
(新渡戸文化学園・短大学長)
