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鼻を利かせて病気を探知

 今の季節、噴き出す汗と混じり合い一層きつくなるオヤジ臭。だが、むやみに消臭する前に、たまには“クンクン”嗅いでみることも大切。いつもと違って、「コイツはくさい…」と思ったら病気が潜んでいるケースもあるからだ。


■糖尿病は甘酸っぱい!!
 がんのニオイを嗅ぎつける「がん探知犬」の育成がすすめられているが、病気には独特のニオイを放つものがある。

 よく知られるのは糖尿病だ。糖質をエネルギー源にうまく変換できないため、代わりにタンパク質や脂肪を分解しようとする。このときできる“アセトン”と呼ばれる物質がニオイの犯人。血液中にあふれ出すと、柿の腐ったような甘酸っぱい口臭や体臭(汗)、尿臭を発する。

 「自分や家族の健康チェックをするのなら、たえず体に鼻を傾けることも必要」と話すのは、体臭に詳しい五味クリニック(東京・新宿)の五味常明院長。

 アセトン臭は別名「飢餓臭」「ダイエット臭」とも呼ばれ、断食に近い間違った過激なダイエットによってもニオイが徐々に強くなる。

【ギョッとするニオイ】
他にも病気の疑いは別表のとおりだが、中には“ギョッ”とする珍しい病気もある。

 生まれつきの代謝異常で起こる魚臭症候群(トリメチルアミン尿症)。体が魚の腐ったようなニオイを放つ病気で、他に障害となる症状はとくにない。

 「米国に多く、日本には少ないといわれていたが、意外に多いことが分かってきた。先天性だが大人になって臭いが強く出て気づくことがある」

 いまでは尿検査で診断でき、食事療法によってニオイの程度を抑えることも可能だ。

【ニオイの急変に注意】
 口臭の場合、歯周病など歯科疾患が原因となることが多い。が、「何だかいつもと違う」と思ったら、口臭外来を設ける医療機関で口臭チェッカー(検査)を受ければ、内蔵疾患の疑いがあるかどうかすぐ分かる。

 気づきにくい体臭の異変は本来、周囲の家族に気づいてもらうのがベストだが、「まったく近寄りもしねえ…」とこぼす御仁も多いはず。普段から自分のニオイを事前に知っておくことも肝心。「脱いだ下着、枕、布団などを嗅いで自己チェック」と五味院長。

 病気でなくても古くなった油のニオイがするストレス臭、ろうそくのようなニオイがする加齢臭など、いくつか”常臭犯”がいるが、急に出てきた異臭には要注意。鼻を利かせて病気のシグナルを見落とすな!


口臭
甘酸っぱい → 糖尿病、過激なダイエット
腐った卵 → 胃腸病
ネズミ臭・カビ臭 → 肝機能低下、慢性肝炎
腐った肉 → 蓄のう症、扁桃腺炎、肺炎
アンモニア臭 → 腎機能低下、尿毒症

その他
汗のアンモニア臭 → 腎臓機能低下、冷房病、夏バテなど
体が魚くさい → 魚臭症候群
便の腐敗臭 → 便秘など腸の機能低下
尿が甘酸っぱい → 糖尿病、過激なダイエット
尿の強いアンモニア臭 → 膀胱炎、尿道炎

投稿日: 2008年08月25日

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