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今!気になるレビュー
女優・日色ともゑさんはポケミスの所蔵600冊
芝居に入ると関連本を読みますが、ふだんはミステリー好きですね。縦長のポケット・ミステリー(「ハヤカワ・ミステリ」)を収集するのに熱中しています。
英国を舞台にした作品が多いのですが、例外が米国の婦人刑事たちをオムニバス風に描いたドラモンド『あなたに不利な証拠として』です。危険に立ち向かう様子や、家庭内のことも細かく、ドキュメントの味があり、マクベインの『87分署シリーズ』を想起させます。英国物では巨漢の警視を主人公にしたレジナルド・ヒル『ダルジール警視シリーズ』などを旅公演のオフの日に楽しんでいますね。
物語の背景の場所へ足を運ぶのを趣味にしています。『赤毛のアン』ではカナダの島へ、『オリエント急行殺人事件』のエクスプレスに乗り、著者クリスティの生誕地にも行きました。
中学時代に学校の図書室で宮本百合子『伸子』や島崎藤村『夜明け前』が並ぶ棚を見て、いつか自分もあんな風に並べてみたいなと思いました。活字好きで、今、しゃべる仕事をしているのが意外ですね。
初舞台から48年。自著には師の思い出を綴った『宇野重吉一座・最後の旅日記』があります。藤沢周平原作の『海鳴り』(10月9日―20日、紀伊国屋サザンシアター)で真実の愛に目覚める人妻おこう、を演じます。(女優)
