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F1バブルスペインの憂鬱
バレンシアのハーバーに新設された美しく近代的な市街地サーキットと、それを埋め尽す観衆を見て、本当に久しぶりに「F1バブル」という言葉を思いだした。
正式名称こそ「ヨーロッパGP」だが、1国につき1GPが基本のF1で敢えて踏み込んだ“二つ目のスペインGP”。豪華なサーキット設備やスタンドを埋め尽くした満員の観衆は、まさに、地元の英雄アロンソの人気の賜物といえる。
思い返せば、ニッポンのF1バブル最盛期にも、鈴鹿と岡山TIサーキットでの「1国2開催」が実現。シューマッハー時代にはホッケンハイムとニュルブルクリングのドイツ内2開催が定着していたので、F1ビジネス的には、今は「スペインが旬」ということなのだろう。
ただし、想定外だったのは、このバブルの「主役」である肝心のアロンソがルノー移籍以降どうにもパッとせず、また、当面の見通しも明るくないこと。さらに今回は、そのアロンソがオープニングラップで中嶋に追突されてしまい、リタイアしたのも想定外の不運だった。
そうでなくてもルノーがトップグループに復帰するのは当分、難しそうだし、今のF1には、アロンソ以外にスペイン人ドライバーはいないわけで、いうなれば「手負いの一人横綱状態」である。
この状況でスペインのF1バブルを維持するのはどう考えても至難の業。F1のドン、バーニー・エクレストンも悩んでいるに違いない。そして今、思いつく唯一の手段は、来季、強引にでもアロンソをフェラーリに移籍させて、ハミルトンとの因縁対決を「銀vs赤」で実現するシナリオ。バーニーなら絶対に考えていると思うけどなぁ。
(F1ジャーナリスト 川喜田研)
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トラックバック時間: 2008年09月11日 16:06
