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宋文洲の会社員哲学(25)仕事の「好き嫌い」も変化を受け入れる

 よく、好きなことを仕事に選ぶと進歩が速いというのですが、私はまったくそう思いません。好きな仕事を選ぶと最初から楽なので効率がいいように勘違いするだけなのです。

 いろいろな経験を重ねるうちに、「好き」も変わる経験は皆さんもお持ちだと思います。私の場合、好きだからやるというよりも、やっているうちに好きになることが多いです。重要性を痛感してやっているうちに好きになってしまいます。

 私は博士号を取得し研究者になるつもりでしたが、運命か偶然か、起業して経営者になりました。好きではなかったのに必要にせまられて懸命に頑張っているうちにだんだんと経営が好きになりました。あれこれと経営の書物を読み、先輩経営者のアドバイスを聞き、実践で独自のノウハウを模索しているうちに、経営の醍醐味を知りました。

 大嫌いだった営業も、トップセールス(企業のトップが行う営業)を頑張っているうちに大好きになり、なんと営業のノウハウをそうそうたる大企業に教えることが仕事になってしまいました。

 仕事だけではなく、私は嫌いだった人間が急に好きになることもよくあります。もちろん何らかのきっかけが必要ですが。

 はっきりいって好き嫌いの本質は自己中心です。それが他人にとって有難いとは限らず、自分を狭くするような場合もあります。ただ、良くも悪しくも好き嫌いがあるのは人間の所詮であり、仕方のないことです。

 どうせ一生付いてくるものであれば、「好き嫌い」を固定化せずどんどん変化を受け入れる心構えを持った方が、世の中にも自分にもプラスになると思います。まあ、「食わず嫌いをやめる」というところかな。
  (ソフトブレーン創業者)

宋文洲の会社員哲学(1)「給料の男」と「専業主婦」
宋文洲の会社員哲学(2)社長にならない方がいい
宋文洲の会社員哲学(3)残業はやめたほうがいい
宋文洲の会社員哲学(4)生かして楽しむ安月給
宋文洲の会社員哲学(5)「しきたり」を破ってみる楽しみ
宋文洲の会社員哲学(6)「先輩」を汚してはならない
宋文洲の会社員哲学(7)「家族サービス」をやめよう
宋文洲の会社員哲学(8)仕事を趣味にしてはダメ
宋文洲の会社員哲学(9)「厚顔」を鍛えよう
宋文洲の会社員哲学(10)群れない勇気を
宋文洲の会社員哲学(11)「男は中身」だけではない
宋文洲の会社員哲学(12)認識見直し幸福に
宋文洲の会社員哲学(13)無知と無欲の隠れ蓑に
宋文洲の会社員哲学(14)名ばかり自己満足の役職
宋文洲の会社員哲学(15)偽装「終身雇用」との格差
宋文洲の会社員哲学(16)幸せは自分で決めるべき
宋文洲の会社員哲学(17)夫婦は子供と別室で寝よ
宋文洲の会社員哲学(18)計画的な転職のススメ
宋文洲の会社員哲学(19)世論を信じるな
宋文洲の会社員哲学(20)会社の良し悪しは経営者の良し悪し
宋文洲の会社員哲学(21)真面目もいろいろ
宋文洲の会社員哲学(22)損得は交換できず
宋文洲の会社員哲学(23)コンプレックスの持ち方
宋文洲の会社員哲学(24)「夢」の見方間違ってない?

投稿日: 2008年09月04日

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