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「温泉の底力」鳥取・浜村温泉―静かな風情が魅力

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浜村ビューホテル
 日本列島には、早くも秋の気配が漂い始めている。こんな変わり目の季節には、しばし職場を離れ、温泉で夏の疲れを癒やしたいもの。

 「海や山にわく塩化物泉は、リフレッシュできて、体にたまった疲労を回復できます」と、温泉コンサルタントの中澤克之氏がまず勧めるのは、鳥取県・浜村温泉。日本海に近く、ひなびた山陰の風情の小さな温泉地だ。開湯したのは、約500年前。かつては10軒余りの温泉宿があったという。しかし、いまは公衆浴場以外、浜村ビューホテルのみの一軒宿。

 同ホテルに聞くと、「傷ついたサギが沼から離れないので、行ってみると、湯がわいていたという言い伝えがあります。鳥取藩主である池田家の入湯場としても知られてきました。小泉八雲も文章を残しています。泉質は、塩化物硫酸塩泉。塩分が多少入った無色透明の優しい湯で、疲れがとれます。静かな風情の中で、湯につかれるのが魅力。館内には、近くの酒蔵から譲り受けた釜を浴槽にした貸切風呂の隠し湯もあります」。

 民謡の貝殻節の発祥の地としても知られる。JR山陰本線の浜村駅で下車徒歩約5分。

 秋田県のたしろ温泉も、「秋田の山々に囲まれた森林の中の塩化物泉。森林浴によってストレスを和らげ、心身をリラックスさせるフィトンチッドとの相乗効果が抜群」と中澤氏。宿は、大館市が運営する一軒宿の「たしろ温泉ユップラ」。入浴料金は大人300円。宿泊料金も、大人7―8000円と、割安な公共保養施設だ。

 「源泉は、すぐ近くにわき出ています。クセのない泉質で、サラサラした無味無臭透明な湯。首都圏や関西などの都会からも数多くお見えになりますね」(大館市役所)

 JR奥羽本線早口駅から、事前に予約しておけば、無料送迎バスがある。

 さあ、都会の喧騒を忘れて夏の疲れを落としたら、気持ちを新たに切り替え、また頑張ろう。

投稿日: 2008年09月05日

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