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『夏から夏へ』 佐藤多佳子著

夏から夏へ 北京五輪男子100メートル×4のリレー決勝。塚原、末續、高平、朝原という「日本最強の布陣」は最高のパフォーマンスを見せ、見事に銅メダルを獲得した。日本男子が五輪のトラック競技でメダルを取ったのは史上初の快挙。日の丸を羽織ってウイニングランをする4人の晴れやかな姿がまぶしかった。

 本書は五輪の舞台に立つまでの4人の男たちの闘いを描いたノンフィクションである。2007年世界陸上大阪大会で、4人は、日本新記録・アジア新記録をマークする快走を見せながら結果は5位。「世界」の尻尾をつかみかけたが、同時に「世界との差」を痛感した試合でもあった。

 100メートル×4のリレーには、世界のトップスプリンターが勢ぞろいする。檜舞台に立てるのは“特別な男”たちだけだ。身体能力で劣る日本人にとって、カギは「完璧なバトンパス」しかない。そして4人はそれを見事にやってみせたのである。(集英社・1575円)

「夏から夏へ」

投稿日: 2008年09月07日

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