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内舘牧子さん新刊―男の勝手な妄想を砕く

エイジハラスメント ドロドロの恋愛劇を描いたら右に出るものがない人気脚本家の内館牧子さんが、女性の年齢コンプレックスに切り込んだ小説『エイジハラスメント』を刊行した。女性が自立する展開は、若くてかわいい女好きの男たちの妄想を打ち砕く作品となった。

――34歳の専業主婦の成長ストーリーですね
 「私の友人の男性たちは、小説の結論を非常に嫌がりましたね。彼らは一流大学を出て一流企業に勤め、妻も子どももいますが、若い女の子との合コンに精を出すいわゆる遊び人です」

――というと
 「25歳以上は女じゃないという男から見ると、小説の34歳という主人公は目じゃないけど、それにしても自立するなんてまったくかわいくないですよ」

――女は若さがすべて
 「男性がみんなそうではないが、かわいくて若い女の子には、かわいいままでいて欲しいと思っている。自立した女性はおことわり。男性の勝手な理想なんですね」

――男は割と無意識にオバサン呼ばわりします
 「年齢に関係なく、ときには20代の女性にも。本人が自分のことをオバサンとは思っていないのに、周りが勝手に立ち位置を決めてしまう。本来は自分が決めるものでしょう。そのことを小説で言いたかった」

――34歳は年ではない
 「でも多くの女性に取材してみると、30の声を聞くと『彼氏いるの?』と聞かれなくなるという。聞いたところで彼氏がいなかったらどうしようと、男性が勝手に女性の立ち位置を決めてしまう。34歳というのはとてつもなく若いですが、“聖域”を持ってない人を描くには若く設定した方がよかった」

――聖域とは
 「相撲でいうなら20俵の俵で結界した土俵。年齢とか、チビやデブだとかはすべて土俵の外の俗界の判断。かっちりと結界した土俵のような聖域を持つことは、芯となる背骨を気持ちの中に持つことです」

――「自分」を持っていれば年齢などは関係ない
 「仕事、家庭、ボランティア、ヨン様の追っかけ…。何でもいいが、定義めいたことをいえば、相手が必要としてくれることに情熱を燃やすことです。この聖域を持っている女性は、年齢や美醜からも自由になるのです」

――チョイワル、カレセン、女性の好みもいろいろですが
 「カレセンなんてのが出てきて男の人は喜んでるかもしれないけど、枯れた感じがいいなんて、女はどうかしている。ヤケになってるんじゃないの(笑)」

――女性もレベルアップしないと
 「いい年こいて少年っぽいなんてのも気持ち悪いけど、私はまったくウソつかない男もつまらない。ウソは艶ですからね。つかれたらどう御するかで女の才覚が見えるというものです」
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 【物語】
 主人公は結婚14年目、34歳の主婦・蜜。パート先の上司や25歳の義妹にオバちゃん扱いされ、追い詰められていく。女として現役を維持するため外見の若返りに執着するが、真に「充実した人生」とは何かに気付き自分を取り戻していく。 
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 うちだて・まきこ
 1948年秋田県生まれ。三菱重工業でOL生活を経て、88年脚本家デビュー。ドラマ「都合のいい女」「ひらり」「毛利元就」「週末婚」「私の青空」など多数。日本相撲協会横綱審議委員。

「エイジハラスメント」

投稿日: 2008年09月08日

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