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日本の病巣~ひきこもる大人たち(21)働く意欲の源泉はビタミンB、C、E

 「会社へ行きたくない」「朝、起きられない」といった働く意欲の源泉は、脳に投与される栄養によって駆り立てられる―こう指摘するのは、低血糖症の専門家で、千葉県の稲毛駅前にある「マリヤ・クリニック」の柏崎良子院長だ。

 職場での残業が増える昨今、時間の余裕がなくなり、食事もつい簡単なインスタント食品などに便りがちだ。しかし、食事をしないで仕事を続けていると、エネルギーが足りなくなるため、苦手な部分をどうクリアすればいいのか、考える体力が維持できなくなる。
体力を度外視しても、仕事をしなければいけない。そんな意欲を駆り立てるホルモンには、まずエネルギーの材料が必要。

 「材料になるのは、3大栄養素のすべてです。補酵素であるビタミンB群も取って、どんどんエンジンを回すと、活性酸素が生じます。すると、古サビのようなものが生じるので、抗酸化物質のビタミンCやEを取って、体が燃え尽きないように、冷却水のようなものでタイアップさせないと、身体や脳が疲れきってしまいます」

 しかし、材料がない間は、筋肉を分解してアミノ酸に変えたり、脂肪を材料にしたりして、エネルギーに充足する。その一方で、ホルモンが動くため、体には余分な仕事になるという。

 「材料が足りないため、炭水化物で、すぐエネルギーになるような白砂糖をいっぱい使ったものや、甘い清涼飲料水を取ったりします。すると、エネルギーは回っていくのですが、ビタミンB群が足りなくなるのです。この結果、脳神経の働きが低下して、半年くらい経つと、モノ忘れをするとか、記憶が入らない、集中力が出なくなるといった症状が起きるのではないでしょうか」

 つまり、必要な栄養素をきちんと食事していれば、ストレスにも対応できて、就寝で疲れを癒やすこともできる。引きこもる要因も、少なくなるのではないかというのだ。

 「エネルギーがないのに、カラカラと走ってばかりいると、眠りも浅くなるし、上司の指示も馬耳東風ですぐ忘れて、仕事の効率も悪化するんです」

 次回、出社前の身体症状について考える。

日本の病巣~ひきこもる大人たち(1)
日本の病巣~ひきこもる大人たち(2)
日本の病巣~ひきこもる大人たち(3)
日本の病巣~ひきこもる大人たち(4)残業中、緊張の糸が切れ
日本の病巣~ひきこもる大人たち(5)会社の流れに乗り損ね
日本の病巣~ひきこもる大人たち(6)正義感がアダ、こじれる関係
日本の病巣~ひきこもる大人たち(7)上司の詰問に涙…
日本の病巣~ひきこもる大人たち(8)皆がパソコンに向かい無言
日本の病巣~ひきこもる大人たち(9)ネット生活で素リズム狂い
日本の病巣~ひきこもる大人たち(10)進まぬ再就職… 次第に無気力に
日本の病巣~ひきこもる大人たち(11)心の病は完治待つより職場環境の中で治療を
日本の病巣~ひきこもる大人たち(12)不安が先行する30~50代は注意
日本の病巣~ひきこもる大人たち(13)日本人の9割が持つ不安感じやすい遺伝子
日本の病巣~ひきこもる大人たち(14)脳の知的活動つかさどる前頭葉に負荷がかかり…
日本の病巣~ひきこもる大人たち(15)未来への"いい色"の記憶がネガティブに変わると…
日本の病巣~ひきこもる大人たち(16)心と栄養には関連が
日本の病巣~ひきこもる大人たち(17)栄養不足では脳が起きない
日本の病巣~ひきこもる大人たち(18)ホルモン異常分泌抑える食事療法を
日本の病巣~ひきこもる大人たち(19)不安引き起こすノルアドレナリン
日本の病巣~ひきこもる大人たち(20)酒による低血糖症の悪化

投稿日: 2008年09月08日

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