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連載小説『ユメの行方 』次の展開へ
<読者のみなさまへ>
昨年9月30日から連載を開始した『ユメの行方』も第2章を終え、いよいよ新しい展開に入ってまいります。本来なら「第3章」ということで主人公「トキオ」がプロデュース修業に邁進する1979—84年あたりを描く予定でしたが、この夏突然、『ユメの行方』映画化の企画が舞い込み、その舞台を84年ごろのバブル期の麻布界隈に設定するという話が進行しています。
映画では、麻布界隈のカフェバー文化からクラブムーブメントを描く予定です。そこで、第3章に当たる部分は後ほど執筆することとし、異例ではありますが、次回からは「第4章」に入ります。
以下、『ユメの行方 The Movie』の企画書を原文のまま掲載します。読者の皆様には、この拙い小説の映画化までの道程を共に見守ってくださることを切に願っております。
桜井鉄太郎
<『ユメの行方 The Movie』企画意図>
アートも音楽も文学も映像も政治もPOPなものが革命してた時代、その恐ろしいほど刺激的なトキの真っ只中をひたすら『音楽する』という行為に身を捧げつつ、せつないほどイノセントに生きた主人公「幾田トキオ」の視線を軸として、日本のポップ/ロックシーンの黎明期からバブル狂騒時代を経て、西麻布カフェバー文化からクラブムーブメントに至るまでの時系列を、主に1980年代中期の麻布界隈を舞台に、当時の「時代の気分」とあの頃にしか生きられなかったであろう魅力的で愛すべき登場人物をリアルに描き、東京という都市さらには旧体制の文化を突き抜けたポップカルチャーの潮流を丸ごと捉えてしまおうといういわばドキュメントフィクションとでも言うべきストーリーがこの『ユメの行方』である。
<登場人物>
同世代のクリエイターたちと自由な発言を成しうるユメの文化圏を創造することを目指しながら、成功と挫折を繰り返しつつ、ささやかな砦 / 壮大なユメを求めて自意識過剰に疾走する主人公『トキオ』と、あの時代のイイ男たちを根こそぎ夢中にさせながら計算高くもなく媚びもせずありのままの自分を押し通した〈魔性の女〉『ナギ』、麻布のドンと言われながらもあるときは無鉄砲な不良少年のように振る舞いあるときは男女を問わずその包容力で魅了してしまうバー「レッドサン」のオーナー『松前修』、原宿セントラルアパートのマドンナでアートディレクター見習いの可憐な少女『山内知魅』、圧倒的な存在感で日本の音楽シーンのカリスマにまでのし上がったロックスター『古澤大機』、平日でも常に西麻布交差点あたりまで客が行列をつくるほどの人気クラブ「アヴァロン」のプロデューサーで元自衛隊レンジャー部隊出身のやさ男『吉井洋一郎』を主な登場人物とし、実際に当時活躍していたミュージシャン、ファッションデザイナー、役者、ジャーナリスト、モデル、タレントたちが鮮やかに生々しくせつないほどまばゆい青春をきざんでいく実像を赤裸々に描く衝撃の問題作が、この『ユメの行方 The Movie』である。
公開予定:2009年4月
