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カンペキ―「欠点のないこと」を「玉」で形容

 大リーグ・マリナーズのイチロー選手は、打撃もさることながら守備も超一流で、華麗にして堅固そのものである。彼の守備なんかを「鉄壁の守り」というのだろう。

 「鉄壁」は、「鉄の壁」の意から非常に固い守りを示す言葉になった。では、「イチロー選手の守備はカンペキだ」というときの「カンペキ」は、どのように書くのだろう。

 なんだ、簡単じゃないか。「鉄壁」と同じように、「完全で、どこにも欠けたところがない壁」のことだから「完壁」さ。

 と答えて、「これでカンペキ!」と自賛している人はいないだろうか。答えは「完璧」。「璧」の字は常用漢字ではないので、産経新聞などでは横に読み仮名をつけて「完璧」と書いている。「璧」は下部に「玉」があることからも分かるように、「美しい玉」の意だ。だから「完璧」とは「傷のない玉」をさし、転じて、イチロー選手の守備のように「まったく欠点のないこと」を形容する言葉となった。

 「打撃ではイチローと松井秀喜はソウヘキだね」というときの「ソウヘキ」も、「璧」の字を使って「双璧」と書く。すばらしい2つの「璧=玉」が並んでいる様子を表すわけで、これが「双壁」と書かれたのでは、2人は屏風(びょうぶ)みたいに突っ立っているだけになる?
 (産経新聞編集局校閲部長 清湖口敏)

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投稿日: 2008年09月26日

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