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「今日のストレス」寄席で笑って症状は軽快
結婚せずに仕事一筋で頑張ってきたキャリアウーマンのR子さん(51)。以前から関節リウマチで治療を受けていたが、近年は症状も安定していたのに、あることをきっかけに症状が悪化。原因はストレスだ。
ストレスの元は、一緒に暮らす母親。認知症が進み、たった1人で面倒を見るR子さんの苦労は増すばかり。気がつけば、彼女の手の関節痛が悪化し始めていた。
彼女のリウマチ発症は40代前半のこと。手がこわばり、ひどい時にはペンも握れない。病院で調べたところ「関節リウマチ」と診断され、以来投薬治療が続いていた。
それでも、ここ数年は薬が効いて症状も安定していただけに、突然の症状悪化はショックだった。
「ストレスの影響で免疫系機構に障害が起きたことによる症状悪化が疑われる」と話すのは、東邦大学医療センター大橋病院整形外科の戸部正博准教授。介護のストレスが彼女の免疫機構にダメージを与えたようだ。
関節リウマチは、本来体を守るべき免疫機構が、自分の体の組織を攻撃することで炎症を起こす病気。進行すると手術が必要になることもある。
症状悪化で将来に大きな不安を持ち始めたR子さん。しかし、意外なことから事態は好転する。きっかけは、ふさぎ込む彼女を見た友人が寄席に連れて行ったのだ。
初めて生で聴く落語の面白さに魅了されたR子さん、それ以来寄席通いが始まる。すると不思議なことに症状は次第に軽快し、いつしか彼女自身も病気のことを忘れるまでになった。
「関節リウマチには炎症性サイトカインという物質が関っているが、笑ったり、よく眠ることで、血中の炎症性サイトカインが低下するという報告がある。R子さんも、寄席で笑うことでサイトカインが減少したのでしょう」と戸部医師。
彼女が家で落語のDVDを見ていると、時々母親も笑っていることに気付く。そんな母親を見つめる娘も笑顔。なんともほほえましい光景だ。
笑いがもたらす健康と、落語が取り持つ母娘の愛。「ストレスとリウマチ」という、おめでたい一席でした。
