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ナゼ売れる? ビジネス書
長らく“不況”状態が続いている出版業界にあって元気がいいのが、次々とベストセラーを出しているビジネス書のジャンルだろう。売れる本は、単にニーズにマッチしただけなのか―。他の商品開発にも通じる秘策をさぐった。
現在、書店では古市幸雄著「1日30分を続けなさい」(マガジンハウス)が48万部超、八木宏之著「借りたカネ返すな!」(アスコム)34万部超え、藤本篤志著「御社の営業がダメな理由」(新潮社)20万部突破…など、ビジネス書が売れに売れている。そんな現状を受け、先ごろ都内でビジネス書のベストセラー作家らによる「売れる秘訣を語る会」が開かれた。
なかで、目を引いたのが昨年、著書「働かないで年収5160万円を稼ぐ法」(アスコム)が25万部以上のヒットになった川島和正さん。まだ20代ながらも、出版やマーケティングなどを手がける「インフォパブリッシング」の代表取締役で、メルマガ「日刊インターネットビジネスニュース」発行人として知られ、本のタイトルを実証しているツワモノだ。今年8月に出版した第2弾「楽して成功できる非常識な勉強法」(アスコム)も、田原総一朗氏が大絶賛している。
ただ、タイトルこそ“楽して”だが、実際には「本を出すのはしんどいですよ」と川島さん。
「ベストセラーを目指すには、本の内容を作り込む必要があります。顧客ニーズを考えてテーマを絞り、切り口を考え、読みやすくて役に立つ情報を示すことが大切。それを研究して、100%の出来に仕上げなければならないのです。一朝一夕では難しい」
川島さんいわく、締め切り期日に間に合わせた7、8割の出来という作品は、かつての中国製品と同じで見た目は日本製と同じでも「何かが物足りない」。消費者も、読者も、その微妙な違いに敏感だそうだ。
「作品=商品と考えたときに、売りたいとの下心が見えすぎるのもよくありません。お店の人に強引に薦められる商品は、裏があるのではないかと思うでしょう。自然にお客さんが手にしたくなるような作り方。それが難しいのです」
実際、書店ではさまざまなビジネス書が並べられている。いわば激戦区。そこでベストセラーの著者と従来の著者の差について、川島さんは次のように分析する。
・インターネットやブログなど著者がメディアを持っている
・メディアを持っている友だちが多い
・作品ではなく、商品として作っている
・自分で広告費を出す
「売り場に大御所の作家の書籍が並ぶと、新人の書籍は置いてもらえません。ネットなどで紹介しないと、誰にも気づいてもらえない。出版すればいいだろうといったサラリーマン根性では売れないのです」
ニーズに合っているだけでなく、消費者へいかにアピールできるか―がカギ。ビジネス書もそれを踏襲していたのである。
川島さんは、これからの「売れるビジネス書」の条件(別項)を挙げ、他の商品ヒットの心構えにも通じる言葉で締めくくる。
「消費者の顔を見て作り込む商品は、景気に関係なく売れ続ける。独りよがりにならず、こだわりを持って取り組むことが大切です」
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■「売れるビジネス書」の条件■
(1)本のクオリティーが高い、作りこまれている
(2)タイトルは17文字以下、無難ではないタイトル、もしくは、ものすごく無難なタイトル
(3)すごくオシャレか、すごく目立つ装丁
(4)内容は、これまでにない新しい情報であるように演出する
(5)露出が多い(ネット、新聞や雑誌の広告など)

