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調(つき)神社は勝負事のツキに恵まれる
社名から、勝負事のツキに恵まれるご利益があるという神社がさいたま市浦和にあるというので出かけてみた。
買い物、通勤客の多いJR浦和駅西口から、商業地区を歩くこと約10分。中世に、大調(つき)郷と呼ばれた樹齢数百年の広葉樹森が見えてくる。約1.2ヘクタールにおよぶ調神社の境内は、昼なお薄暗く、スピリチュアルな雰囲気を漂わせる。
市街地に面した境内の入り口に、神社につきものの鳥居がない。説明板によると、第9代開化天皇の御世に創建され、第10代崇神天皇の勅命で、伊勢神宮に納める貢ぎ物・調(ちょう)を置く倉庫群の中に社を開いた。その際、物資搬入の妨げにならぬよう、鳥居を作らなかった名残という。
若者や中年男性が昼間から熱心に拝む姿が見られるのが、右手にある「幸運(開運)の霊水」。本殿玉垣内にある井戸水がわいており、手、口をすすいで、左側の本殿に参拝すれば、名前通り、よいツキをもたらすという。ツキは月に通じ、月に住む神の使いウサギの口元から流れ出る霊水は、いかにもご利益ありそうだ。境内には噴水池もあり、ウサギの石像がこま犬がわりに置いてあり、実に神秘的だ。
国の財宝の守護神の霊力でギャンブルにツキをもたらし、ウサギのように飛び跳ねたいものだ。
調神社
さいたま市浦和区岸町3の17の25。祭神=天照大御神、豊受大神、素盞鳴尊(すさのおのみこと)。ウサギの焼き物のお守り「神卯」が人気。古式蒼然たる旧本殿も一見の価値あり。
(ノンフィクション作家・桐山秀樹)
