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元気な脳には食にも酒にも相性だ
「○○を食べると、体にいい」といった話をよく耳にする。しかし、すべての人が当てはまるわけではない。「朝、起きられない」「働く意欲がわかない」―といった症状の原因も、食べ物の相性が悪いからではないかという。自分に合った食べ物を見つけて、元気を取り戻したい。
「食べ物の好き嫌いというのは、その人の持っている本能的な機能なんですよ」と指摘するのは、『元気脳 脳健康』(グラフ社)を最近出版した、「とよおかクリニック」(東京都港区)の豊岡憲治院長。漢方薬などの東洋医学によって、体調不良や精神疾患、認知症などの治療を手がけている。
「実際に患者さんを診ていると、実は、日頃食べているものが、脳にダメージを与えていることがあるんです。例えば、にんじんやさつま芋、大豆、りんご、きのこは、誰にでもいいわけではない。脳の前腹側核に影響して働きを低下させるので、うつや統合失調症の原因になる人もいるんです」
大豆製品は、体や脳にいいといわれているだけに、何とも意外だ。しかし、牛乳を豆乳に替えたとたん、肝機能やコレステロールが上がることも起きているという。
実際、食事の後、眠くなったり、調子が悪くなったりすることがある。逆に、食後、元気が出たりするときもある。それは、人それぞれ食事の相性が違うからだと、豊岡院長は指摘するのだ。
「認知症も、主食が脳に合わないことが原因の人もいます。いずれの場合も、何を食べたかな、とメモでもいいので記憶しておくと、こういう傾向の食事をすると、元気になるとか、調子が悪くなるということが、わかってくるんですよ」
確かに、漫然と食べていたのではわからない。しかし、ご飯を食べると眠くなる人でも、カレーライスや寿司にして食べると、クルクミンや酢がご飯のダメージを中和することもあるらしい。同じ食べ物でも、取り合わせによって違ってくるのだ。こうした自分にとって元気の出る食べ物を見つけるには、豊岡院長が治療で使う「Oリングテスト」という方法もある。
「動物は、野原の毒草を見分けて食べている。その現象を目に見える形にしたのが、ニューヨークで研究治療をしている大村恵昭医師が開発したOリングテスト。この検査方法で、食べ物が合うか合わないかを調べて、合わない食べ物を取り除いていくと、症状が良くなっていくんですよ」
ちなみに、こうした相性はお酒でも同じ。例えば、ビールは悪酔いするのに、日本酒を飲むと絶好調になるのは、日本酒の相性がいい証拠だとか。
この秋は、食事や酒の相性をチェックして、仕事の能率を上げよう。

