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脳幹トレのすすめ

life20080930_04.jpg 脳を鍛えるための書籍やゲームが人気になって久しいが、それらの多くが重視する大脳に対し、「脳幹」に注目して「脳幹力」を鍛えようという動きがある。実は、ビジネス戦争を勝ち抜くためにも、脳幹こそが大事なのだとも。脳幹、脳幹力とは何か。どうトレーニングすればいいのか。

 まずショッキングな話から。人間の脳は、あらゆる動物より発達しているが、ある部分だけが 爬虫(はちゆう)類など下等動物より劣っており、それが脳幹だという。
 耳鼻科医で、目白大学保健医療学部教授の坂田英明さん=写真=によれば、その理由は自然界で生きる動物が生きるか死ぬかの日々を過ごしているのに対し、人間は生命の危険があまりないためだとか。

 その状況によって優劣が出る脳幹とは、間脳から中脳、橋、延髄にかけての部分(図)で、大脳の土台ともいえるもの。血液の循環、呼吸、体温調整などを行う自律神経の中枢で、「生命活動を操るセンター」の位置づけ。それゆえ、「生きる力の差」にもつながるというわけ。
 アスリートの瞬発力にも影響するという脳幹力。死にものぐるいの日々を過ごしているビジネスマンも脳幹を鍛え、“眠れる野生”を取り戻したいところ。

 では、どうやって脳幹をトレーニングすればいいのか。坂田さんが注目しているのが、専門でもあり、もっとも脳幹と強いパイプが結ばれている「聴覚」。

 「現代人は視覚優位に加え、音が氾濫する騒音社会で聴力が衰えている。約3万本ある聴神経のうち、われわれはほとんど使っていないんです。生き生きと生きるためには聴覚を通して脳を刺激すること。とくに音の方向感を鍛えることで、脳幹は強くなります」

 そのアイテムのひとつとして先ごろ、坂田さんは共著で「聴くだけで頭がよくなる音のCDブック」(ソフトバンククリエイティブ)を出版した。CDには“脳幹サウンド・トレーニング”として、ハープや赤ちゃん、自然界の音の移動音、さらに残響効果音などが10分間収録されている。これらを聴き続けることで脳の血流を促し、脳を活性化させるのだ。

 このCD以外に、携帯電話がどこで鳴っているかの音源当て▽スピーカーの左右に音を移動させて、音が真ん中にきた瞬間を当てる▽複数の人が同時に話す内容を聞き分ける“聖徳太子ゲーム”―などの方法も有効という。

 何より「不規則な生活、食事、五感のアンバランスは脳幹力を衰えさせる。規則的な生活が先決です」。う~ん、それが一番難しそうだが…。

投稿日: 2008年10月08日

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