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東急田園都市線―溝の口~二子玉川以外は身体接触なし
来年創刊40年を迎える夕刊フジが中心読者層に想定するのは、昔も今も、会社を終えて電車で帰宅する方々である。そこで、アチコチの路線の満員電車を体験してみようという酔狂企画を思いついた。
わざわざ満員電車とは世間からすれば大いに不審だ。女房から「大丈夫ぅ?」と何を案じてもらったのかあいまいなまま送り出されて、東急田園都市線に向かった。昨年、座席ハネ上げ全員起立、しかも1両の片側に6枚もドアがある究極の通勤車両を導入するほど込むと聞いたからだ。
午前8時、溝の口駅に到着。構内の店でかき揚げうどんを詰め込む。鋳型を使って成型したようなてんぷらがちょっとなさけなかったが、気を取り直して上りホームへ。ちょうど入線した準急は、ドア付近でやや押し合いがあるが、「殺人的」という感じでもない。
急行が来ないなあと時刻表を見れば、7時27分から8時43分の8時またぎに急行はなく、すべて準急だ。これも昨年から導入されたラッシュ対策だという。準急は二子玉川―渋谷間の全駅に停車することで、所要時間が急行より2分ほど増えるかわりに、二子玉川以遠で急行(準急)への殺到がなくなり、定時運行しやすくなるという考えだ。
二子玉川で押し出されるようにホームへ出ると、向かいの番線に大井町行き急行に並ぶ列ができていた。これも昨年導入した都心へのバイパスだ。
その後、渋谷駅ホームで何本か観察した後、編集局のある大手町へ。9時半。
溝の口―二子玉川以外、不快に身体の接触がともなう込み具合はなかった。それでも大手町駅では、平常ダイヤより5分遅れたことを詫びる放送が流れていた。

