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「いろ色雑学」世代で好み分かれる紫
秋冬のファッションを雑誌などで見ると、紫のバリエーションの多さに気づきます。日本の伝統色でいうならば、青みの入った江戸紫、濃い青紫の桔梗色や赤みの入った京紫、渋めな赤紫の葡萄(えび)色など。
私は若い世代から中高年の方までを対象に、色の好き嫌いテストを行っていますが、紫は世代によって好き嫌いがハッキリしています。10代後半から20代までの世代にとって、紫は嫌いな色ナンバーワン。逆に50代以上の世代には大人気の色です。
若い世代に嫌いな理由を聞くと、「使い方を間違えると、品がなさそう」「派手な感じがする」「老けて見られそう」など、イメージに左右されているようです。一方、50代以上は、「神経が落ち着く」「美しい色合いが素敵」「優雅な気持ちにさせてくれる」など、紫が心に影響を与えていることがわかります。
人の好む色は、商品のパッケージカラーを考えるときに重要です。五感の情報の87%は視覚が占めているとも言われます。購買意欲をかき立てるためにも、色彩という視覚からの情報は大きいのです。
ですから、中高年の方をターゲットにした商品を考えるなら、紫系統の色がオススメですが、若い世代なら青緑系統のターコイズブルーやオレンジ、ピンクなどが無難です。ターゲットの好みに合う色を使えば、自然と売り上げにも良い影響をもたらします。
また、紫には心身のダメージを回復する力があります。お疲れのときは紫色の下着を身に着けてはいかがでしょうか。
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石井亜由美
カラーセラピスト・旅アドバイザー。国立和歌山大学観光学部非常勤講師。色彩や旅に関する講演・執筆・監修、建築のカラーリングなどで活躍。近著は「心をつかむ色のテクニック」(河出書房新社)。
